飛騨高山と白川郷は、どちらも江戸時代の風景が色濃く残る人気エリアです。「両方まわりたいけど、1泊2日で効率よく回れるの?」と気になっている人も多いはず。
この記事では、高山へのアクセスから旅程の組み立て方、宿選びのコツまで、これ1本で旅行の計画が立てられるようにモデルコースをまとめます。1日目に高山の古い町並みをゆっくり歩き、2日目に朝市と白川郷を巡る流れがおすすめです。
飛騨高山と白川郷を1泊2日で巡るのがちょうどいい理由
結論から言うと、高山と白川郷は1泊2日でも十分まわれます。
ポイントは、高山と白川郷が近いこと。高山濃飛バスセンターから白川郷までは濃飛バスで約50分と、日帰りで往復できる距離感です。そのため、宿は高山に取って、白川郷は2日目に日帰りで訪れる、というプランが組みやすくなっています。
高山の町並みは半日もあればひと通り歩けますし、白川郷も主要スポットなら2〜3時間で見て回れます。欲張って2泊3日にしなくても、要点を押さえれば1泊2日で両方の魅力をしっかり味わえます。
高山へのアクセスと旅程の組み立て方
まずは高山までの行き方と、旅程を組むときの考え方を押さえておきましょう。
高山までのアクセス
高山への玄関口は、JR高山駅です。
名古屋からは特急「ひだ」で約2時間半。運賃と特急料金を合わせて、名古屋〜高山間は6,140円(指定席・通常期)が目安です。車窓から渓谷の景色を楽しめるので、移動時間も旅の一部として楽しめます。
東京方面からは、東海道新幹線で名古屋まで出て、特急ひだに乗り換えるルートが一般的です。大阪発の特急ひだも1日1往復あります。車の場合は、名古屋から東海北陸自動車道を使って約2時間半。ただし冬季(12月〜3月頃)は積雪があるため、スタッドレスタイヤやチェーンの準備が必要です。運転に不安がある場合は、電車やバスを選ぶと安心です。
旅程の組み立て方:白川郷は2日目の午前がおすすめ
効率よく巡るうえで意識したいのが、「1日目に高山の町歩き、2日目の午前に白川郷」という順番です。
理由は2つあります。1つは、白川郷は昼前後に観光客が集中しやすいため、朝の早い時間に着けば比較的ゆっくり見て回れること。もう1つは、高山〜白川郷を結ぶ濃飛バスには一部予約制の便があり、朝の便を事前に押さえておくと当日あわてずに済むことです。
宿を高山に取っておけば、1日目の夜に荷物を置いて身軽になれます。2日目は朝市を見てから白川郷へ向かう流れが、移動の無駄が少なくスムーズです。
1日目:高山の古い町並みをゆっくり歩く
それでは、具体的なモデルコースを見ていきましょう。まずは1日目です。
高山駅に着いたら、まずは飛騨牛で腹ごしらえ
名古屋を朝に発てば、高山には昼前後に到着します。まずはランチで飛騨牛を味わうのがおすすめです。
高山駅から古い町並みにかけてのエリアには、飛騨牛の握りやステーキ、コロッケなど、気軽に楽しめるお店が点在しています。食べ歩きグルメも豊富なので、町歩きをしながら少しずつつまむのも楽しいです。
古い町並み(上三之町)と高山陣屋を散策
腹ごしらえができたら、高山観光のハイライトである古い町並みへ。
特に上三之町(かみさんのまち)は、江戸時代以来の商家や造り酒屋が保存されている一帯で、「古い町並み」と呼ばれて親しまれています。黒塗りの格子戸が続く通りは、まるで時代をさかのぼったような雰囲気。造り酒屋の試飲、町家を改装したカフェ、雑貨店などをのぞきながら歩くだけで、あっという間に時間が過ぎていきます。
あわせて訪れたいのが高山陣屋です。江戸時代に幕府の役所が置かれていた建物で、当時の暮らしや行政の様子を知ることができます。古い町並みからも歩いて行ける距離なので、セットで回るのが効率的です。
ひと通り歩いたら、夕方には宿にチェックインしてゆっくり休みましょう。高山には温泉のある宿もあるので、町歩きの疲れを癒すのにぴったりです。
2日目:朝市から白川郷へ
2日目は、高山ならではの朝市から始めて、メインの白川郷へ向かいます。
朝いちばんは宮川朝市へ
高山に泊まったらぜひ体験したいのが、朝市です。
高山には「宮川朝市」と「陣屋前朝市」の2つがあり、どちらもJR高山駅から徒歩10分ほどの場所で、年中無休で開かれています。営業時間は、4月〜11月は午前7時から正午まで、12月〜3月は午前8時から正午まで。2つの朝市は歩いて数分の距離なので、はしごすることもできます。
地元の野菜や漬物、民芸品が並び、出店している人との会話も朝市ならではの楽しみです。白川郷行きのバスに乗る前に、軽く立ち寄ってみてください。
濃飛バスで白川郷へ(バスは事前予約が安心)
朝市を楽しんだら、高山濃飛バスセンターから濃飛バスで白川郷へ。所要時間は約50分です。
前述のとおり、このバスは一部が予約制になっています。特に観光シーズンや午前の便は混み合うので、濃飛バスの予約センターや公式サイトで事前に座席を確保しておくのが安心です。最新の時刻表や予約が必要な便については、濃飛バスの公式サイトをご確認ください。
白川郷の効率的な回り方
白川郷は、茅葺きの合掌造り家屋が建ち並ぶ集落で、1995年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。
到着したら、まずは集落を見下ろせる展望台(荻町城跡展望台)へ向かうのがおすすめです。三角屋根の家々が田畑の中に点在する、絵はがきのような景色を一望できます。展望台からの眺めで全体像をつかんでから集落へ下りると、効率よく回れます。
集落内では、内部を公開している合掌造りの家屋を見学できます。当時の暮らしぶりや、急勾配の屋根の構造を間近で見られるので、時間があればぜひ立ち寄ってみてください。主要なスポットを押さえるなら、2〜3時間あればゆっくり楽しめます。
見学を終えたら、高山に戻る、もしくはそのまま金沢方面へ抜けるルートも選べます。白川郷からは金沢・富山方面へのバスも出ているので、旅の続け方に合わせて選んでください。
宿はどこに取る?飛騨高山の宿選びのコツ
1泊2日のプランでは、宿は高山に取るのが基本です。エリアごとの特徴を知っておくと選びやすくなります。
- 古い町並み・朝市周辺の宿:朝市や町歩きに歩いて行ける。観光の中心に滞在したい人向け。
- 高山駅周辺の宿:特急やバスの発着に便利で、荷物の移動が楽。公共交通メインの旅に向いている。
- 飛騨高山温泉の宿:温泉でのんびりしたい人に。町歩きの疲れを癒せる。
予約サイトは、普段使っているポイントや好みに合わせて選ぶのがおすすめです。温泉宿や旅館の品揃えを重視するならじゃらん、楽天ポイントを貯めているなら楽天トラベル、ワンランク上の宿を狙うなら一休.comのタイムセールが向いています。海外サイトのBooking.comも国内の宿が充実しているので、複数を比較すると納得のいく一軒が見つかります。
なお、白川郷には合掌造りの建物に泊まれる民宿もあります。世界遺産の集落で夜を過ごす特別な体験ができますが、棟数が限られていて予約が取りにくいため、泊まりたい場合は早めの計画がおすすめです。
モデルコースまとめ
最後に、1泊2日のモデルコースを整理します。
- 1日目:高山着(昼前後)→ 飛騨牛ランチ → 古い町並み・高山陣屋を散策 → 高山の宿にチェックイン
- 2日目:朝市(宮川朝市・陣屋前朝市)→ 濃飛バスで白川郷へ(約50分)→ 展望台と合掌造り集落を見学 → 高山へ戻る、または金沢方面へ
- 宿は高山に取り、白川郷は2日目に日帰りで訪れるのが効率的
- 高山〜白川郷のバスは一部予約制。朝の便は事前予約が安心
- 白川郷は昼前後が混みやすいので、午前のうちに到着するのがおすすめ
まとめ
飛騨高山と白川郷は、ポイントを押さえれば1泊2日でも両方しっかり楽しめるエリアです。
高山の古い町並みでゆっくり町歩きをして、翌朝は朝市を味わってから白川郷へ。宿を高山に構えて白川郷を日帰りで訪れる流れにすれば、移動の無駄なく効率よく巡れます。アクセスやバスの予約、宿の手配を事前に整えておけば、当日は景色と町の雰囲気を存分に味わえるはずです。
宿の目星がついたら、楽天トラベルやじゃらん、一休.com、Booking.comなどで気になる宿を比較してみてください。同じ高山でも立地や宿のタイプはさまざまなので、自分の旅程に合った一軒を選んでみましょう。
よくある質問
Q. 高山から白川郷へのバスは予約が必要ですか?
濃飛バスの高山〜白川郷線は、一部が予約制の便になっています。無予約で乗れる便もありますが、観光シーズンや午前の便は混み合いやすいため、事前に予約しておくと当日あわてずに済みます。予約は濃飛バスの予約センターや公式サイトから可能です。最新の運行状況や予約の要否は、濃飛バスの公式サイトでご確認ください。
Q. 飛騨高山と白川郷は、車がなくても回れますか?
はい、公共交通だけでも十分回れます。高山の古い町並みや朝市はJR高山駅から徒歩圏内ですし、白川郷へは高山濃飛バスセンターから濃飛バスで約50分でアクセスできます。むしろ白川郷は駐車場が混雑しやすいので、1泊2日で高山を拠点にするなら、バス移動の方が気楽なこともあります。
Q. 高山の宿は、古い町並み周辺と駅前のどちらが便利ですか?
旅のスタイルによります。朝市や町歩きを存分に楽しみたいなら、徒歩で動ける古い町並み周辺の宿が便利です。一方、特急やバスでの移動が多く、荷物の出し入れを楽にしたいなら駅前の宿が向いています。1泊2日で白川郷への日帰りも組み込むなら、バスセンターに近い駅周辺の宿だと2日目の朝がスムーズです。