広島を旅してみたいけれど、「市内に泊まるべきか、宮島に泊まるべきか」で迷っている人は多いはずです。広島には、市内の平和記念公園・原爆ドームと、宮島の厳島神社という、性格の違う二大観光地があります。どこを拠点にするかで、毎日の動きやすさが大きく変わってきます。

そこでこの記事では、広島市内・宮島・尾道という主要な滞在エリアの特徴と、どんな旅行スタイルに向いているかを整理します。アクセスや日数の目安まで踏まえて、自分に合った泊まる場所を決められるようにまとめました。山口や岡山、四国方面は見どころの性格が変わるので、別の記事で順に扱っていきます。

広島はどこに泊まる?まず「市内拠点か、宮島に泊まるか」で考える

結論から言うと、初めての広島なら市内を拠点にして、宮島は日帰りで訪れるのが動きやすい組み立てです。

広島の見どころは、大きく市内(平和記念公園・原爆ドーム)と宮島(厳島神社)に分かれます。この2か所は少し離れていますが、広島駅から宮島の玄関口までは電車とフェリーで1時間ほどなので、市内に泊まって宮島を日帰りで往復するプランが組みやすくなっています。一方で、宮島にあえて泊まると、日帰りではできない特別な体験ができます(これは後の章でくわしく触れます)。尾道としまなみ海道はそれらとは方向が違うので、別の拠点として考えるのが基本です。

アクセスの目安として、東京からは新幹線「のぞみ」で約3時間50分、通常期の普通車指定席で19,760円ほど。新大阪からは「のぞみ」で約1時間25分です(いずれも2026年時点)。まずは市内のどのあたりに泊まるかから見ていきましょう。

広島市内|迷ったらまずここ。原爆ドームと繁華街の拠点

どこに泊まるか迷ったら、まずは広島市内が無難です。新幹線でのアクセスがよく、路面電車で主要スポットへ動けるため、旅の起点として便利なエリアです。市内はさらに、大きく3つのエリアに分けて考えると選びやすくなります。

広島駅周辺(アクセスと荷物移動のしやすさ重視)

新幹線を降りてすぐに宿に入れるのが、広島駅周辺の強みです。ビジネスホテルから高級ホテルまで選択肢が幅広く、路面電車やバスを使えば平和記念公園や宮島口へもスムーズに移動できます。荷物の出し入れを楽にしたい人や、翌朝そのまま次の目的地へ移動する人に向いています。

紙屋町・八丁堀・本通(繁華街とグルメ重視)

夜も含めて広島を楽しみたいなら、中四国最大級の繁華街である紙屋町・八丁堀・本通エリアが便利です。お好み焼きや居酒屋などの飲食店が集まっていて、原爆ドームや平和記念公園も徒歩圏内。買い物にも食事にも困りません。街歩きを楽しみたい人にぴったりのエリアです。

平和記念公園周辺(じっくり平和にふれる)

原爆ドームや平和記念資料館をじっくり見て回りたいなら、公園周辺の宿が向いています。徒歩圏内で主要な慰霊のスポットを巡れるため、朝や夕方の静かな時間帯に、落ち着いて歩けるのが魅力です。和モダンな旅館や落ち着いたホテルも多いエリアです。

向いている旅行スタイル:1〜2泊の短期旅行、はじめての広島、市内観光と宮島の日帰りを組み合わせたい、車を運転しない。

宮島(厳島神社)|日帰りもできるが、泊まると世界が変わる

広島観光のもう一つの主役が、世界遺産の厳島神社がある宮島です。海に浮かぶように見える朱色の大鳥居は、日本三景のひとつに数えられる名景です。

宮島へは、広島駅からJR山陽本線で宮島口駅まで約30分、そこからフェリーで約10分と、日帰りで往復しやすい距離です。運賃は広島駅から厳島神社までおよそ620円で、これとは別に入島時に宮島訪問税が1人100円かかります(フェリー乗船券とあわせて支払います)。フェリーは2社が運航していて、JR西日本宮島フェリーの一部の便は大鳥居の近くを通るので、海上からの眺めも楽しめます。

多くの人は市内から日帰りで訪れますが、宮島にあえて泊まると、日中の混雑が引いた夕暮れや早朝の、静かな厳島神社を味わえます。夜にはライトアップされた大鳥居が浮かび上がり、日帰りではまず見られない特別な光景に出会えます。ただし宮島は島という性格上、宿泊施設の数が限られているため、泊まりたい場合は早めの予約が安心です。記念日や特別な旅で、ワンランク上の宿に静かに泊まりたいなら、ハイクラスの宿が探しやすい一休.comのタイムセールをのぞいてみるのも一つの方法です。

向いている旅行スタイル:厳島神社を朝夕ゆっくり味わいたい、記念の旅、写真をじっくり撮りたい、非日常の一夜を過ごしたい。

尾道・しまなみ海道|サイクリングなら尾道を拠点に

広島には、もう一つ性格の違う滞在先があります。瀬戸内海を望む港町・尾道と、そこから四国へ島々を渡るしまなみ海道です。

尾道は、坂の町として知られ、千光寺や猫の細道、尾道ラーメンなど、のんびり歩いて楽しめる観光地です。そして何より、サイクリストの聖地として知られるしまなみ海道の玄関口でもあります。しまなみ海道は尾道から愛媛県今治市まで、6つの島を橋で結ぶ約70kmのルートで、レンタサイクルを使えば気軽に一部区間だけ走ることもできます。サイクリング目当てなら、自転車の持ち込みや保管に配慮した宿が多い尾道に泊まるのが便利です。

ただし、レンタサイクルはゴールデンウィークや夏休みなどの繁忙期には貸し出しが埋まってしまうこともあるため、事前に予約できる店舗を調べておくと安心です。尾道は市内観光とは方向が違うので、広島市内とは分けて拠点を考えるのがおすすめです。

向いている旅行スタイル:しまなみ海道のサイクリング、瀬戸内の島旅、坂の町の風情や港町グルメを楽しみたい。

目的別・広島のエリアの選び方

ここまでの内容を、目的別に整理します。迷ったら、自分の旅で一番やりたいことから選んでみてください。

  • はじめて・市内観光と宮島の日帰り・車なし → 広島駅周辺
  • お好み焼きや夜の街歩きも楽しみたい → 紙屋町・八丁堀・本通
  • 原爆ドームや平和記念公園をじっくり → 平和記念公園周辺
  • 厳島神社を朝夕ゆっくり味わう記念の旅 → 宮島に宿泊
  • サイクリングや瀬戸内の島旅 → 尾道

市内を拠点にすれば、路面電車で動けて荷物の移動も少なく、宮島へも日帰りで足を伸ばせます。宮島や尾道にじっくり泊まりたいなら、市内とは分けて連泊する形が組み立てやすいです。

宿の取り方のコツ(広島)

最後に、日数と宿の取り方を補足します。

日数の目安として、1泊2日でも広島市内と宮島は十分に回れます。2泊3日あれば尾道や呉まで足を伸ばせますし、しまなみ海道のサイクリングもしっかり楽しみたいなら、3泊以上の余裕を持った日程が安心です。まずは市内に泊まって宮島を日帰りで訪れ、時間があれば尾道方面へ、という広げ方が組みやすいでしょう。

宿泊エリアと日数のイメージがついたら、予約の段取りに移ります。予約サイトは、普段ためているポイントや見たい宿のタイプで選ぶのがおすすめです。ビジネスホテルから旅館まで幅広く見たいならじゃらん、ポイントを重視するなら楽天トラベル、宮島の上質な宿を狙うなら一休.comのタイムセール、という具合に横断して見比べると、条件のいい一軒が見つかりやすくなります。なお、同じ広島でもエリアや宿のタイプで料金は変わり、予約するタイミングでも差が出ます。安く予約したい時期の考え方は、ホテルの予約はいつが一番安いかにまとめているので参考にしてみてください。

広島を九州方面への旅の途中で組み込む人も多いので、あわせて福岡のどこに泊まるかのガイドも見ておくと、山陽新幹線沿いの拠点選びがイメージしやすくなります。

まとめ

広島は二大観光地の性格が違うぶん、「どこに泊まるか」を目的から決めると、移動のストレスが減って旅全体の満足度が上がります。

  • 初めてなら市内を拠点に、宮島は日帰りで訪れると動きやすい
  • 市内は広島駅周辺・繁華街・平和記念公園周辺で性格が違う
  • 宮島は日帰りもできるが、泊まると夜と朝の特別な厳島神社に出会える
  • サイクリングや島旅をするなら尾道を拠点にする
  • 1泊2日で市内+宮島、しまなみまで楽しむなら3泊以上が目安

行きたいエリアの目星がついたら、楽天トラベルやじゃらん一休.comなどで気になる宿を見比べてみてください。同じ広島でも宿のタイプや価格帯はさまざまなので、自分の旅程に合った一軒がきっと見つかります。

よくある質問

Q. 広島は市内と宮島、どちらに泊まるのがいいですか?

初めてで市内観光も宮島も両方回りたいなら、市内を拠点にして宮島を日帰りで訪れるのが動きやすいです。広島駅から宮島口までは電車とフェリーで1時間ほどなので、日帰り往復は無理なくできます。一方、厳島神社を朝夕の静かな時間にゆっくり味わいたい、記念の旅にしたいという場合は、あえて宮島に泊まると、日帰りでは味わえない特別な時間を過ごせます。目的に合わせて選んでみてください。

Q. 広島旅行は何泊あれば楽しめますか?

1泊2日でも、広島市内の平和記念公園と宮島の厳島神社は十分に回れます。尾道や呉まで足を伸ばすなら2泊3日、しまなみ海道のサイクリングもしっかり楽しみたいなら3泊以上あると余裕を持って回れます。詰め込みすぎず、市内と宮島を軸に、時間に応じて足していくのがおすすめです。

Q. 宮島へのフェリーや宮島訪問税について教えてください。

広島駅からはJR山陽本線で宮島口駅まで約30分、そこからフェリーで約10分で宮島に渡れます。フェリーはJR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の2社が運航していて、運賃はどちらも同じです。これとは別に、2023年から入島時に宮島訪問税が1人100円かかり、フェリーの乗船券とあわせて支払う形になります。料金やダイヤは変わることがあるため、最新の情報は各社や宮島観光協会の公式サイトで確認しておくと確実です。