ホテルを予約しようとサイトを開いたとき、「結局どのサイトが一番安いの?」と迷った経験はないでしょうか。同じホテル・同じ日程でも、予約サイトによって数千円単位の差が出ることは珍しくありません。

先に結論を言うと、すべての人に共通する「一番お得な1サイト」は存在しません。各サイトがセールやクーポン、ポイント還元を不定期に行っているため、タイミングによって最安のサイトは入れ替わるからです。大事なのは、自分の生活スタイルに合うサイトを「メイン」に決めて、予約前にもう1〜2サイトだけざっと見比べること。この記事では、楽天トラベル・じゃらん・一休.com・Booking.comの4つを取り上げ、それぞれの特徴と「どんな人・どんな旅行に向いているか」を整理します。読み終わるころには、自分に合う一つ(または使い分けの軸)が見えてくるはずです。

予約サイトは「自分の旅のスタイル」で選ぶと外さない

具体的な比較に入る前に、選ぶときの考え方を押さえておきましょう。

判断材料は大きく3つあります。1つめは「普段どのポイントを貯めているか」。楽天ポイント、dポイント、PayPayポイントなど、自分の生活圏のポイントが貯まる・使えるサイトを選ぶと、実質的な割引につながります。2つめは「どんな宿に泊まりたいか」。手ごろなビジネスホテルから高級旅館まで、サイトによって品ぞろえの得意分野が違います。3つめは「国内か海外か」。海外も視野に入れるなら、対応の幅が変わってきます。

どのサイトにも良さがあり、優劣をつけるものではありません。以下では、この3つの軸を意識しながら4サイトを見ていきます。

楽天トラベル:楽天ポイントを貯めている人の定番

まずは、国内最大級の掲載数を持つ楽天トラベルから見ていきましょう。

特徴と強み

楽天トラベルは、ビジネスホテルから旅館、リゾートまで幅広く扱う総合型の予約サイトです。掲載施設が多いので、行き先を決めたあとに選択肢が豊富なのが安心感につながります。航空券と宿をセットにした「楽パック」やレンタカー予約もまとめられるため、移動も含めて一括で手配したい人に便利です。

最大の魅力は、やはり楽天ポイントとの相性です。楽天カードで事前決済をすると、楽天トラベル利用分とカード決済分を合わせて基本2%相当の楽天ポイントがたまる仕組みになっています。さらにエントリーでポイントが上乗せされるキャンペーンも常時開催されており、年に数回の「楽天スーパーセール」や、毎月の「5と0のつく日」など、お得なタイミングも多いのが特徴です。普段の買い物で楽天ポイントを貯めている人なら、貯める・使うの両面でメリットを感じやすいでしょう。なお、ポイントの倍率やキャンペーンの条件は変わることがあるため、最新の内容は楽天トラベルの公式サイトでご確認ください。

こんな人・こんな旅行に向いている

普段から楽天市場や楽天カードを使っていて、楽天ポイントを貯めている人にはまず候補に挙がるサイトです。掲載数が多いので、「とりあえず幅広く宿を見比べたい」「航空券と宿をまとめて取りたい」という人にも向いています。国内旅行全般で使い勝手のいい、オールラウンドな1サイトです。

じゃらん:温泉宿や手ごろな宿、遊び・体験までまとめて

次は、リクルートが運営するじゃらんです。

特徴と強み

じゃらんは、温泉宿や旅館の品ぞろえに定評があり、家族旅行や手ごろな価格帯の宿を探すのにも使いやすいサイトです。毎年発表される「じゃらん人気温泉地ランキング」でも知られるように、温泉旅行との相性のよさは大きな強みと言えます。

ポイント面では、dポイントとの連携が基本になっています。リクルートIDとdアカウントを連携しておくと、宿泊でdポイントがたまり、支払いにも使えます。Pontaポイントとの連携も選べるほか、じゃらん独自の「じゃらん限定ポイント」がたまる仕組みもあります。dポイントやPontaポイントはコンビニやドラッグストアでも使えるので、旅行以外での使い勝手がいいのも魅力です。さらに、種類の異なるクーポンを複数併用できる仕組みがあり、クーポンを事前に取得してから「じゃらんスペシャルウィーク」などのセール期間に予約すると、同じ宿でもぐっとお得になることがあります。宿泊だけでなく、観光地でのアクティビティを予約できる「遊び・体験」、航空券と宿をセットにしたじゃらんパック、レンタカーまで一通りそろっているのも便利な点です。ポイントの付与率やクーポンの条件は時期によって変わるため、詳しくはじゃらんの公式サイトをご確認ください。

こんな人・こんな旅行に向いている

温泉旅館に泊まりたい人、家族やグループで手ごろな宿を探したい人に向いています。dポイントやPontaポイントを貯めている人とも好相性です。宿だけでなく現地のアクティビティもまとめて予約したい、という旅にも使いやすいサイトです。

一休.com:ワンランク上の宿をお得に泊まりたいときに

記念日や特別な旅行で宿のグレードにこだわりたいなら、一休.comが候補になります。

特徴と強み

一休.comは、高級ホテルや厳選された旅館を中心に扱う予約サイトです。掲載数を増やすことよりも、独自の基準で選んだ施設を載せる方針で、価格の安さだけでなく「滞在の満足度」を重視したい人に向いています。利用者層がある程度絞られているぶん、口コミが具体的で参考にしやすい、という声もあります。

ポイントの仕組みにも特徴があります。一休.comでは、今回の予約でたまる予定のポイントを、その場で当日の割引に充てる「ポイント即時利用」ができます。ほかのサイトのように貯めたポイントを次回に持ち越すのではなく、その場で使えるので、ポイントの使い忘れで失効する心配が少ないのは嬉しいところです。また、利用金額に応じて会員ステージが上がり、ステージが高いほど還元率や特典が手厚くなる仕組みもあります。毎月決まった日にポイントが増えるセールや、期間限定のタイムセールも頻繁に開催されているので、ワンランク上の宿を通常よりお得に狙えます。支払いはオンラインのカード決済のほか、現地払いも選べます。会員ステージや還元率の詳細は変わることがあるため、最新の内容は一休.comの公式サイトでご確認ください。

こんな人・こんな旅行に向いている

誕生日や記念日の旅行、ごほうび旅で、ホテルや旅館のグレードにこだわりたい人に向いています。「せっかくなら上質な宿に、できればお得に泊まりたい」というときに、タイムセールやポイント即時利用が力を発揮します。リゾートステイや温泉旅館でゆっくり過ごしたい旅とも相性のいいサイトです。

Booking.com:海外も視野に入れるなら頼れる世界最大級

最後は、海外でも強さを発揮するBooking.comです。

特徴と強み

Booking.comは、世界中の宿泊施設を扱う世界最大級の予約サイトです。海外のホテルに強い印象がありますが、日本国内の宿も数多く掲載されているため、国内旅行でも十分に使えます。サイトやアプリが多言語に対応しているので、いずれ海外旅行も考えている人にとっては、使い慣れておく価値があります。実際に宿泊した人しか口コミを投稿できない仕組みになっているため、レビューの信頼性を重視する人にも向いています。

ほかの国内サイトと違うのは、ポイント制度ではなく「Genius(ジーニアス)」という無料の会員プログラムで還元する点です。利用回数に応じて会員レベルが上がり、対象施設の宿泊料金が割引になるほか、朝食無料や部屋のアップグレード、レイトチェックアウトといった特典が受けられる場合があります。一度上がった会員レベルは基本的に維持されるのも特徴です。また、現地払いで無料キャンセル可能なプランが多く、「とりあえず仮で押さえておく」という使い方がしやすいのも便利な点です。割引の条件や会員レベルごとの特典は変わることがあるので、詳しくはBooking.comの公式サイトをご確認ください。

こんな人・こんな旅行に向いている

海外旅行も視野に入れている人、将来的に複数の国をめぐる予定がある人に向いています。国内旅行でも、無料キャンセルのプランでまず予定を押さえておきたい人や、世界最大級の掲載数から幅広く探したい人には頼れる存在です。

支払い方法とポイントの考え方

4サイトを見てきたところで、支払い方法とポイントについて、共通する考え方を整理しておきます。

支払いは大きく「事前のカード決済」と「現地払い」に分かれます。多くのサイトでは、事前にカードで支払う方がポイント還元の面で有利になりやすい一方、現地払いはチェックイン時まで支払いを先送りできる気軽さがあります。予定が固まりきっていないときは現地払い、お得さ重視なら事前カード決済、と使い分けるとよいでしょう。

ポイントは、「自分が普段貯めているポイントが貯まる・使えるか」を基準にすると選びやすくなります。楽天ポイントなら楽天トラベル、dポイントやPontaポイントならじゃらん、というように、生活圏のポイント経済圏に合わせると、旅行のたびに無理なくポイントが積み上がっていきます。Booking.comはポイントではなく会員割引で還元するタイプなので、ポイントを気にせず割引と特典を受けたい人に向いています。

全部チェックするのが大変なら一括比較サイトも

「毎回4サイトを見比べるのは正直面倒」という人には、トラベルコやトリバゴのような一括比較サイトも便利です。ホテル名や行き先を入れるだけで、複数の予約サイトの料金を一覧で表示してくれるので、相場感をつかむのに役立ちます。

ただし注意点もあります。比較サイトに表示される料金と、実際に予約サイトへ進んだときの料金が異なる場合があり、各サイト独自のクーポンやポイント還元までは反映されないことが多いです。そのため、比較サイトはあくまで「目星をつける」ために使い、最終的な料金やお得さは、実際の予約サイト(楽天トラベル・じゃらん・一休.com・Booking.comなど)で確認するのがおすすめです。

なお、口コミをどこまで信じるか、どこを見るべきかについては、別記事「ホテルの口コミは信用できる?失敗しないための見分け方5つ」で詳しくまとめています。サイト選びとあわせて読むと、宿選びの精度がさらに上がります。

結局どう使い分ける?目的別の早見

ここまでの内容を、目的別にシンプルにまとめます。迷ったら、自分の旅で優先したいことから選んでみてください。

  • 楽天ポイントを貯めている/国内を幅広く見比べたい → 楽天トラベル
  • 温泉宿や手ごろな宿が中心/dポイント・Pontaを貯めている/遊び・体験もまとめたい → じゃらん
  • 記念日やごほうび旅で高級ホテル・旅館に泊まりたい → 一休.com
  • 海外旅行も視野に入れたい/無料キャンセルでまず押さえたい → Booking.com
  • 支払いはお得さ重視なら事前カード決済、予定が流動的なら現地払いが気楽

メインを1つ決めつつ、記念日には一休.com、海外にはBooking.comというように、旅行の内容で使い分けるとそれぞれの強みを生かせます。

まとめ

ホテル予約サイトは、「どこが一番安いか」を探すよりも、「自分の旅のスタイルに合うのはどれか」でメインを決める方が、結果的に満足度が上がります。

普段のポイント経済圏に合わせるなら楽天トラベルやじゃらん、宿のグレードにこだわるなら一休.com、海外も見据えるならBooking.com、といったように、それぞれに得意分野があります。そのうえでおすすめしたいのが、行き先と日程という「条件」を先に決めてしまうこと。条件が固まれば、同じ宿が複数のサイトに載っていることも多いので、楽天トラベル・じゃらん・一休.com・Booking.comを横断して見比べると、価格やプラン、もらえるポイントや特典に差があるのが見えてきます。メインを決めたうえで予約前にもう1サイトだけ確認する——この習慣だけで、同じ宿でも納得のいく条件で泊まれる確率がぐっと上がります。

よくある質問

Q. 結局、ホテル予約サイトはどれが一番安いですか?

すべての人に共通する「一番安いサイト」は、実はありません。各サイトがセールやクーポン、ポイント還元を不定期に行っていて、タイミングによって最安のサイトが入れ替わるからです。普段貯めているポイントや泊まりたい宿のタイプに合わせてメインを決め、予約前に条件を固めてからもう1〜2サイトを見比べる、という流れがいちばん効率的です。

Q. 予約サイトは1つに絞った方がいいですか?それとも使い分けるべき?

メインを1つ決めつつ、旅行の内容によって使い分けるのがおすすめです。普段の旅行はポイントが貯まるメインサイトで予約し、記念日には高級宿に強い一休.com、海外旅行にはBooking.com、というように使い分けると、それぞれの強みを生かせます。会員ランクやポイントを効率よく育てたいならメインを1つに寄せる考え方もありますが、宿によって載っているサイトや価格が異なることもあるので、予約前に横断比較しておくと安心です。

Q. ホテル予約は早い方が安いですか?直前の方が安いですか?

一般的には、早期予約の方が選択肢が多く、割引プランも出やすい傾向があります。一方で、直前になって空室を埋めたい宿が値下げするケースもあります。「この日程でこの宿に泊まりたい」と決まっているなら早めの予約、「日程や場所に柔軟性がある」なら直前のセールを狙う、と使い分けるとよいでしょう。

Q. 予約サイトと公式サイト、どちらが安いですか?

宿の公式サイトが「最低価格保証」をうたっているケースも増えています。予約サイトで見つけた候補は、念のため公式サイトの料金もチェックしてみる価値があります。比較するときは表示価格だけでなく、ポイント還元や特典まで含めた「実質の負担額」で見るのがおすすめです。

Q. キャンセル料はどの予約サイトでも同じですか?

同じ宿でも、予約サイトやプランによってキャンセルポリシーは異なります。料金が安いプランほどキャンセル不可だったり、キャンセル料の発生が早かったりすることがあるので、予約前に必ず条件を確認しておきましょう。予定が変わりそうなときは、無料キャンセル可能なプランを選んでおくと安心です。